羊毛フェルト【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。
この記事では、僕がどうやって「ハンドメイド(羊毛フェルト)の収入で食べていけるようになったのか?」その「考え方、必要な事」を具体的にお伝えしています。
ちょいと訳アリで更新が滞っていましたがシリーズ第6回目です!
さて、今回はハンドメイド作家の『リアルな収入の上限は…?』というテーマで話します。
ハンドメイドの収入で食べていきたい!
作家業を生業にしたい!
そう考えているなら、当然「ハンドメイドの収入」は気になりますね。
一言で「収入にしたい!」と言っても状況は人それぞれだと思いますので、自分の生活で目指している「収入」の参考にしてください!
僕は基本的には「ハンドメイドで生計を立てていきたい!」って人に向けて発信していますが、正直に言うと「ハンドメイド一本で…」という考えには応援したい気持ちが半分と、止めた方がイイよ…という思いが半々です。
なぜかと言うと、確かに比較的簡単に誰でも起業できる時代になりました。
その中でも「ハンドメイド」は参入しやすいと思うのですが、これ一本で簡単に食べて行けるほど世の中甘くありません。
起業はしやすくても、売上を伸ばして生き残っていく事がとても難しいのです。
そんな現実も踏まえてご一読ください。
さて、ハンドメイド作家の収入は?というデータは存在しません。
しかしながら参考になる資料などは存在します。
その一つで少し古い資料になりますが、2018年にGMOペパボが運営するハンドメイドマーケットサイト「minne」の作家を対象にアンケートをとったデータがこちらです。
作家歴によってばらつきはあるものの、月に10万円以上の収入を得ることが出来ている作家がいかに少ないかが分かります。
作家歴15年以上でも10万円以上稼ぐことが出来ているのは1割しかいません。
ただし、この調査はminneに登録しているハンドメイド作家のみを対象に行われたものであるため、全体像を示すものではありません。
作家活動と言っても「趣味」の人もいれば「仕事」と捉えて取り組んでいる人も含めたアンケートになっています。
そして、ハンドメイド作家が収入を得る方法は多岐にわたるため、個々の作家の収入には大きなばらつきがあると考えられますし、この調査から数年経過していますので実際はもう少し10万円以上稼げる人は多くなっていると思います。
でもやっぱり「ハンドメイドで食べて行ける」のは1~2割程度しかいないと思います。
いやいや、そんな事は知ってる。
今回のテーマは『リアルな収入の上限は』だろ…話が違うじゃね~か!って。
まあまあ、これからお伝えしますよ。
ただ、これも公開されていない人がほとんどですから、あくまでも僕自身の肌感覚ですが、ハンドメイド教室などの収入は考えないで、個人の作家活動で「純粋に作品の販売のみ」でのリアルな収入(年収)の上限は「700万円」くらいが限界なのではないかと思っています。
ここで少し勘違いされやすい点について説明しますね。
「売上」「収入」「経費」について。
売上 = 販売した商品の個数 × 商品の単価
収入 = 売上 - 製品作成・販売に必要な経費(原材料費、電気代、水道代、消耗品費、広告費など)
分かりやすく説明すると、例えば毎月50万円を安定的に売上ているなら、50万円×12ヵ月で単純に=売上600万円です。
でも、作品を作ったり販売する為に「経費」が掛かっています。年間で150万円の経費が掛かっているなら「売上600万円」-「経費150万円」=「収入(年収)450万円」となります。
簡単に説明するとこの様になるのですが、ここからが勘違いされやすいポイント!
「収入」がそのまま「手取り額」ではありません!!
特に「ハンドメイド一本で食べて行く!」って人は個人事業主としてやっていくのだから、その「収入」から「税金」を納めなければいけません!!
個人事業主が納める税金は?
「所得税」
「事業税」
「国民健康保険」
「国民年金」
「住民税」
…所得によって税率が違うし、家族構成などによって控除も違うので一概には言えませんが、収入の30%は持っていかれると思っていて間違いありません…(ノД`)シクシク
先程の例でいうなら、「売上600万円」-「経費150万円」=「収入(年収)450万円」の人は30%なら「税金135万円」を収めるので「手取り年収315万円」となります。※分かりやすく説明する為なので数字は出鱈目です。
この様な「税金」の事を知っておかないと、沢山売上を上げて使ってしまっては、翌年に税金を納められなくなりますよ!…あ、自分の事だけど…(ノД`)シクシク
では、まとめに入ります。
今回はハンドメイド作家の『リアルな収入の上限は…?』というテーマでお話ししました。
2018年のminneのアンケートによると、10万円以上稼ぐことが出来ている作家は1割しかいません。と言っても「趣味」の人もいれば「仕事」と捉えて取り組んでいる人も含めたアンケートになっている事、この調査から数年経過している事を考えると実際はもう少し10万円以上稼げる人は多くなっていると思います。
そして、あくまでも僕自身の肌感覚(自分の売上を考えて)ですが、ハンドメイド教室などの収入は考えないで、個人の作家活動で「純粋に作品の販売のみ」でのリアルな収入(年収)の上限は「700万円」くらいが限界なのではないかと思っています。
「ハンドメイド一本で食べて行く!」って人は個人事業主としてやっていくのだから、「売上」「収入」「経費」について、そして「税金」について勉強しなければいけませんよ。
※次回ついにシリーズ最終回~!!
①一番最初にやる事!
②「作家を目指すなら、どんな作家活動を目指すのか?」
③ハンドメイドを「仕事」にするには?「前編」「後編」
④ハンドメイドは「生涯の仕事」にはならないという現実
⑤作家が疲弊するのはなぜか?を話します!
⑥リアルな収入の上限は…
⑦それでも「ハンドメイドで食べていきたい」なら…
続きます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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