羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。
このブログでは「いつかハンドメイドだけで食べれるようになりたい!」と本気で考えている人に向けて、実際にハンドメイド一本で生計を立てている僕の「生の情報」を発信しています。
今回は、リアルな羊毛フェルト作品を作る時の「毛色の作り方」のコツを簡単に説明します。最後に作り方の動画あります!
リアルに動物を作る時の一番のコツは「ベース」をしっかりと固める事なんですが、同じ様に「毛色」の表現も大切になります。
例えば、毛色が黒一色の黒猫を作る場合などに多いのですが、「単色(黒一色)」のまま植毛してしまう事。
👇僕の今年の作品ですが、黒猫でも「黒」「茶」「ベージュ」「グレー」等々、複数の毛色を「混毛」して部位により「黒の濃さ」を変えて植毛しています。
これを単色のまま植毛してしまうと「真っ黒で凹凸が分からない…」そんな作品に仕上がってしまいますよ。
茶色い毛色の子なんかも、混ぜる毛色が少ないと単調な色に見えてしまうので、どんなにリアルな感じに形を作っても、毛色のせいで「ぬいぐるみ」の様に見えてしまいます。
今回は、先日作製したオーダー作品の「アビシニアン」
この作品を例にして、毛色の作り方を簡単に解説しますね。
今回、この子の毛色を表現する為に選んだ色はこの5色
上段、左から「柴犬」「バッファロー」
下段、左から「薄墨」「老狐」「樫」
という毛色(※メーカにより毛色や呼び名が違うので、明るめの茶色×2、暗めの茶色×2、グレー系×1の計5色だと考えて下さい)
これらを混毛したものを今回の作品の「ベース色」としました。
このベース色に「白」を足すことで明るめの毛色を作り、お腹周りや首から胸元などの明るい部分に植毛します。
また、ベース色に「黒」を加える事で背中など濃い部分の植毛に使います。
背中からお腹にかけてグラデーションになる様に何種類かの「黒+ベース色」を作ります。
こんな感じで少しずつ毛色が変わっているのが分かるでしょうか?
※きれいに表現するには3種類ではなく5種類くらい準備した方がきれいになります。
また、グラデーション色を作るコツは、先に一番暗い毛色を作って、そこから少しずつ薄めて明るい色にしていく方が上手くいきます。(逆に明るい色から暗い色にしていくとムラになりやすいです)
そして完成した姿がこちらになります。
茶色い単色の毛色の子でも、深みのある毛色に見えますね。
現在20歳になる子です!凄いですね!
白内障になっている瞳も再現しました。
こちらは「混毛」の動画になります。
実際に動きで見てもらった方が分かりやすいと思いますのでご覧ください!!
また別の作品の時に、違う毛色の作り方なども紹介していきます!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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