羊毛フェルト【にじたま屋】

羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店

ハンドメイド販売は「趣味」か「仕事」か?

羊毛フェルト【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。

このブログは、ハンドメイドや羊毛フェルトを「仕事」にしたいと本気で考えている人に向けて、実際に羊毛フェルト一本で生計を立てている僕の「生の情報」を発信しています。



なぜ売れないのか?

「ハンドメイド作品を販売しているけど、思うように売れない…」
「月に10万円稼ぐなんて無理…」

そんな悩みを抱えているハンドメイド作家は多い。
古い資料になるが、2019年に国内最大のハンドメイドマーケット「minneミンネ byGMOペパボ」がminne作家に行ったアンケート結果からもそれが分かる。

【調査概要】
●調査テーマハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査
●調査対象「minne」に登録している主婦・主夫のハンドメイド作家 1,924名
(主婦 99.0%、主夫 1.0%)
●調査期間2019年1月31日(木)~2月14日(木)
●調査方法インターネット調査
●調査主体「minne byGMOペパボ」

【調査結果】
■専業主婦・主夫作家の8割以上がハンドメイド活動で収入を得ていた

 minne byGMOペパボhttps://minne.com/
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8割以上がハンドメイド活動で収入を得ているが、月に10万円以上の収入がある作家は全体の1割しかいない。
アンケートは質問内容や対象者によって大きく結果が変わるので、これが全てとは言わないが一つの参考になる。

2つ目の図でも分かるように、作家歴10~20年以上の人でも月に10万円以上の収入がある作家は全体の2割程度しかいない。

なぜ多くの作家は売れないのか?

原因はハンドメイド販売・作家活動の「捉え方」が違うからだ。

あなたの活動はどっち?

一度考えてみてほしい。
あなたのハンドメイド販売・作家活動は「趣味」なのか?「仕事」なのか?

「趣味」の延長線として捉えている人の活動は、基本的に「自分を満足させる為」の活動になる。一方、「仕事」として捉えている人は「他人を満足させる為」の活動になる。

「自分を満足させる為」の活動とは…
・自己の技術、表現を突き詰めるアーティスト思考(個性、世界観が重要)
・有名になりたい、凄いと言われたい(承認欲求を満たす事が重要)
・純粋に趣味として作ることを楽しむ(遊び、交流する事が重要)
※自分の意志を尊重するので自分を満足させることが重要

「他人を満足させる為」の活動とは…
・人が望む作品を作る(お客さんの満足度が重要)
・教室を開いて技術や知識を教える(技術習得してもらう、お客さんの理解度、満足度が重要)
※お客の要望を尊重する必要があるので他人を満足させることが重要

どちらが良いとか悪いとかはないが、「自分を満足させる為」の活動は「お金」にする事が難しくて、「他人を満足させる為」の活動はニーズに応えるので「お金」になりやすいという、それぞれの「特性」がある事を理解しなければならない。

どういう事かというと…
例えば、喉がカラカラに渇いて困っている人に、水を用意してあげたらどうなるだろうか?
「求めていたもの」を用意してあげれば、売ろうとしなくても買ってもらえる。なぜなら必要としている「価値」を提供しているからだ。
これが「他人を満足させる為」の活動が「お金」になりやすいという事だ。

では、特に喉も乾いていない人に「当店自慢のオリジナルドリンクはいかがですか?」って進めるとどうなるだろうか?
必要としていないので「ふ~ん」という反応だろう。
なので、オリジナルドリンクの良さを知ってもらい興味を持ってもらう為には「セールス」することが必要になる。そこで気に入って貰えて初めて買ってもらう事が出来る。
だから「自分を満足させる為」の活動は「お金」にするのは難易度が上がるという事だ。

この特性を理解していないから「こんなに良いものを作っているのに何で売れないの…」ってなってしまう。

これは、目的と手段(行動)が合っていないから。
自分が満足する為にやるのか、人を満足させる為にやるのかでは「思考」も「行動」も全く違ったものになる。

僕は「自分を満足させる為」の活動がダメだと言っているのではない。
「趣味」として作家活動自体を楽しむことが「目的」なら、自分が満足しなければ意味がないのだから。
それが本来のハンドメイドのあるべき姿だとも思う。

でも「ハンドメイドを仕事にしたい」とか「ちゃんとした収入に繋げたい」って事が「目的」なら「趣味」ではなく「仕事(ビジネス)」として考えなければいけない。

「趣味の道」を進んでいても稼げるようにはならない。行先が違う。
稼げるようになるには途中から「仕事の道」に進まないといけない。

作品(商品)を売るとは?

本当はみんな知っているはず。
作品を「売る」ってことが「商売」だって事

今は誰でも簡単にモノを「売る」ことが出来る時代だ。
でも、誰もが簡単に「売れる(買ってもらえる)」訳ではない。

自分の作品を「売る」という行為は、「価値」を提供するという事だ。
そして、その「対価」として僕たち作家は「お金」を頂いているわけだ。

お金を頂く以上、価値を提供する「責任」が生まれる。
この「責任」から目を背けてはいないだろうか?

ここがとても重要なポイントだ。

「趣味」であることを言い訳にしていないだろうか?
「素人の作るハンドメイド作品である事をご理解いただき…」なんてフレーズを使い「責任」から逃げていないだろうか?

 

最後に

ハンドメイド販売を「趣味」と捉えるか「仕事」と捉えるかでは、結果が大きく変わる。

「素人の手作りだから…」という言葉を使うのか、「どうやって喜んでもらおう?」と考えるのか。

言葉は「思考」を変え、思考が「行動」を変える。
その行動の結果が今の自分だ。

あなたが「ハンドメイドを仕事にしたい」とか「ちゃんとした収入に繋げたい」と思っているのに、「思うように売れない…」と悩んでいるなら自分の言葉から変えてみよう。

出来ない理由や言い訳をしない。
出来る方法を考えてみよう。
「よし!絶対にやってやる!」
そういう言葉を自分に使えたら、色々な事が上手くいく。

僕は毎朝こう言う。
「よっしゃ、やるか!」 

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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