羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。
このブログでは「いつかハンドメイドだけで食べれるようになりたい！」と本気で考えている人に向けて、実際にハンドメイド一本で生計を立てている僕の「生の情報」を発信しています。
この記事では、なぜ僕が「ハンドメイド一本」で生活できる様になったのか？を簡単に話したいと思います。
ハンドメイド起業を目標としている人には何かしら「ヒント」になると思います。
今回の話の中での「成功」とは「ハンドメイドで安定して生計を立てられる収入を得る事」を「成功」と定義させて頂きます。（※本来はただの通過目標でしかありません。）
ハンドメイドが趣味でも何でもなかった僕が、今回の定義で言うところの「成功」をハンドメイドを始めて１年で達成する事が出来たのには「３つの要因」があったと思っています。
③は何のこっちゃ？？ですがwww、順番に説明します。
①自衛官時代に「職場内で起業」出来ていた
別に自衛官時代に副業をしていたという事ではありません。
何をやっていたかというと「部隊（職場）の問題点」を見つけ、「あるべき姿」への意識改革をさせ行動できるようにする為に「具体的な改善案、方法」を探り、必要な事は「マニュアル化」して部隊を良い方向へ変えるという事をやっていました。そして、結果を出す。
多くの隊員（幹部も含め…）は残念な事に問題がある事すら気づかないし、考える事すらしない。
中には問題点がある事は分かっているけど「面倒」だから見て見ぬふり…
そんな連中に仕事を教わるのですから、「あるべき姿」を理解していない隊員が育っていく訳です。もう負のスパイラル。
物事を考えようとしない人の意識を変えるのは本当に骨が折れますよ。
だから間違いを正す事は、みんな自分ではやらない。だって嫌われるし、波風立てない方が楽だから。
でも僕はガンガンそれをやるのでw、さぞかし「現状を変える面倒くさい奴」だったでしょうね。笑
みんな「変化」を嫌うので…、最初は敵だらけですよ。でも、やり切る過程で多くの人は味方になります。
このおかげで「問題解決能力」が高くなりましたよ。
これは「お客さんの悩み（ニーズ）を見つける」→「自分に出来る解決策は？（商品）」→「どうやって提供するか？（マーケティング）」等々…
職場で「起業」を疑似体験出来ているんですよ！今考えるとね！
（※これは上司から言われてやっていてはダメです。自らの意思でやっている事に大きな意味があります）
②勝てるジャンルを探し羊毛フェルトに出会った
とにかくお金のリスクがない起業を模索しました。
で、安易な考えなのですが手先が器用で、小さい頃から絵や工作が得意だったこともあり「ハンドメイド」を模索し始めます。
その中の一つが「羊毛フェルト」なんです。
「亡くなったペットそっくり」に作る人がいる事は、なんとな～く知ってはいたのですが「羊毛フェルト、ニードルフェルト」と呼ぶことも、当然、使う素材や道具も何も知りませんでした。
でもね…
羊毛フェルトに大きな可能性があると思ったんですよ。
僕がハンドメイドで手を出してはいけないと思っていたのは「競合の激しいジャンル」
例えばアクセサリーとか。まあ、そもそも僕にはセンスないので無理なのですが。
あと、「誰にでも作れるもの」
誰にでも作れると言ったら怒られますが、要は差別化しにくかったり、すぐに真似されてしまう様なジャンルでは勝負できないなと…
羊毛フェルトを色々と調べているうちに分かった事は「うちの子オーダー」のニーズが多いという事、そして「オーダー専門」の作家が少ない事！
だったら、羊毛フェルトで物凄く上手く作れる様になったら「収入源」の一つになるのでは？（※当時はスキーインストラクターのバイトを主軸に、複数の収入源を作るつもりだった）
思い立ったらすぐ行動！（※実はこれが「成功」するには一番大切な事）
すぐにフェルトキットを買いに！
そして初めて作った作品がコレ！
５時間集中して完成！
見本とはずいぶん違うけど…でも猫になってる！
そして「ヤフオク」出品してみる！
なんと！１００円で落札される！！
ヤフオクを利用してだけど、作品が「お金」になった瞬間です。
本気で「リアル」に作ってみよう！
そう思い立って「本」を買いに行く！
羊毛フェルトを我流で始めて１カ月、これが３作品目
「植毛」なんて知らないし…でもそんなの関係ねェ、とにかくやってみる！
完成した姿がこちら！
これで「俺は天才だ～！」と勘違いするwww
👇左が本のプロ（佐藤法雪さんの作品）、右が僕の羊毛フェルト始めて３作品目！
これを羊毛フェルト始めて「１カ月目」で作り上げた事は凄く大きな自信と「勝負できる！」という勘違いを生み出してくれましたw
とっ散らかった話になりましたが、要は「自分が勝てる場所はどこか？」「勝てる方法は何か？」を模索し「戦略」を練って、実際に勝負できるかどうか何度もテストをしてみたという事です。
③カメムシまみれの１年半の生活があった
僕は45歳の時に色々と思う事があって、26年間務めた自衛隊を退職しました。
辞めた時、無職です。
自衛隊は26年務めたので退職金は結構頂きました。
だけど、持ち家を持っていないので「月々の家賃が不安」という安易な考えから、山奥に中古のログハウスを一括購入します。
…こいつがね…ここでの生活がね…
「絶対に成功してやる！」という原動力になりました。
山奥なんですよ。
そりゃ、虫も出ますよ。
僕も田舎の山育ちですから、秋になれば「テントウムシ」や「カメムシ」が出るなんて、そんなの常識ですよ。
ただね…
世の中には「常識」という言葉で説明できない事もあるんです…
良いですか？
いきますよ。
閲覧注意です。
窓からの景色…
黒いツブツブは全部「テントウムシ」
これ、９～１０月の「テントウムシの大群」の一場面（※これでもソフトな画像です）
で、この恐怖が去ったと思ったら…１０月～１１月「カメムシの大群」がくる。
え？
いまいち凄さが伝わらない？？
じゃあ、行きますよ！
覚悟はいいですか？？
マジで閲覧注意！
部屋のほんの一部です。
ここで生活する事、１年半…
一番大変だったのは妻である事は言うまでもありませんね…
ほんと、よくついてきてくれたな…と、この状況でよく僕を支えてくれたな…
感謝しかない。
だからね、
「絶対に成功してやる！」という原動力になるのが分かるでしょ！笑
まとめ
もし、あなたが「いつかハンドメイドで起業したい！」と考えているなら、今の仕事をしながら準備する事をお勧めします。（※間違っても自分を追い込むために仕事を辞めてはいけません！ぼくは結果的に上手くいっただけです。）
ハンドメイド起業の良いところはリスクが少ない事です。
そして今の時代、クリエイターになる事は簡単になりました。
でも勘違いしないで下さい！
ハンドメイド販売をしやすい環境になったとはいえ、誰もが成功するわけではありません。
こちらのグラフは2019年にハンドメイドマーケット「minne byGMOペパボ」が、minneの作家に行ったアンケート結果です。
※グラフは「収入」です。「収入ー必要経費＝所得」なので「手取り金額」ではありません。
ハンドメイドの収入だけで生計を立てていくなら、独り暮らしでも最低で「ひと月２５万円以上（※手取金額）」稼ぐことが必要と考えます。
このアンケート結果だとやはり厳しい事が分かりますね。
ただ、このアンケートは趣味の延長で販売している人から、副業目的、専業作家まで全ての作家層を含んでいますので、「本気でハンドメイドを仕事にしようと活動している作家」でアンケートをしたら結果は全く変わるので悲観する事はありません。
「成功」する為に絶対的に必要な事は「行動力」です。
でも、闇雲に行動しても絶対に「成功」する事なんてありません。
簡単に成功するなら、みんな成功しています。
また、趣味の延長線上に「成功」があると考えているなら、まず成功する事はないでしょう。
本気で「成功」したいなら必ずどこかで、勝つ為の戦略を練って、短期決戦出来るように全ての時間、労力を注ぐ事が必要です。
「何のためにやるのか？（目的＝ゴール）」
「ゴールにたどり着くために必要な事は何か？」
「一つ一つの問題をどのようにクリアするか？」
「やりもしないうちから出来ない理由や言い訳をしない。その時間があるなら出来る方法を考える。行動する」
ハンドメイド起業を目標としている人には何かしら「ヒント」になれば幸いです！
最後までご覧いただき、ありがとうございました！
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