羊毛フェルト【にじたま屋】

羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店

その説明文…トラブルの原因です!

羊毛フェルト【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。

このブログは、ハンドメイドや羊毛フェルトを「仕事」にしたいと本気で考えている人に向けて、実際に羊毛フェルト一本で生計を立てている僕の「生の情報」を発信しています。



ハンドメイド販売をする時の「商品説明」や「注意事項」に「負のフレーズ」を使っていないだろうか?

そのフレーズを使っているから「安くしないと売れない…」とか「クレームが来たらどうしよう…」という悩みから解放されない。
ハンドメイドで食べていきたいなら今すぐ止めるべきだ。

その「注意書き」が負のフレーズ

ハンドメイド作品を販売する時に「商品説明」や「注意事項」で、こんなフレーズを使ってはいないだろうか?

「素人の作るハンドメイド作品である事をご理解いただき…」

こんな感じのフレーズを書いているハンドメイド作家は多い。

う~ん…
まあ、僕も最初の頃は使ってたけどね…
冒頭でも説明したが、このフレーズを使っているから「安くしないと売れない…」とか「クレームが来たらどうしよう…」という悩みから解放されない。
ハンドメイドで食べていきたいなら今すぐ止めるべきだ。

「クレーム」を防ぐ為に必要なのか?

商品説明に「素人の作る…」というフレーズを使うのは「クレームやトラブルが起きないための未然防止策」として必要だと考えているかもしれないが、その考えは大きく間違っている。

このフレーズを冷静に考えてみるといい。

「素人の作るハンドメイド作品である事をご理解いただき…」って、言い方を変えると…
「素人の手作りなので、雑な部分もあるし、耐久性も疑問だし、自信がないけど販売している作品だから、そこんとこ理解して買ってね。」って言ってる。

トラブルの原因しかない…。

前の記事でも少し触れたが、自分の作品を「売る」という行為は、「価値」を提供するという事だ。
そして、その「対価」として僕たち作家は「お金」を頂いているわけだ。

お金を頂く以上、価値を提供するという行為には「責任」が生まれる。
このフレーズは「責任」から逃げてはいないだろうか?

もっと厳しく言うと「責任」を理解しているのだろうか?

「クレーム」の問題解決にはならない

「クレーム」の正体を知っているだろうか?

「クレーム」が来るのは「期待していたものと違う」という残念な思いをさせてしまうからだ。

いきなり文句を言ってくる「輩」ではない。(※そういう輩も存在するが、それは論外だ。相手にしなければいい。)
クレームを言ってくる人とは、あなたの作品が素敵だと思い「期待」していた人だ。

「凄く期待していたのに、期待を裏切られた」という残念な思いを伝えてきているのだ。

そう言うと…
ほら!だから、変に期待させてクレームが来たりとかトラブルの原因になる事を未然に防止する為に「素人の作る…」っていう注意書きが必要じゃないですか!責任を感じているからこそ書いています!
って、反論する人もいるかもしれないが、責任を感じていても責任を果たしていなければ意味がない。
このフレーズは責任から逃げる言葉だ。
「責任」を正しく理解していないから手段を間違えている。

確かに、このフレーズを使った注意書きがある事で、クレームが来る事は防げるのかもしれない。

でも、お客さんが「期待していた商品と違う…」と残念な気持ちになる事実は変わらない。
クレームを言われないだけで「期待を裏切っている」という問題の解決にはなっていない。
これはまったく「責任」を果たしていないのだ。

「責任」を知ろう

商品・サービスを提供する時の「責任」とは、大きく分けて3つある。
「遂行責任」「説明責任」「賠償責任」だ。

「遂行責任」とは、その立場で果たさなければならない務めだ。まずは「値のある商品・サービスを作る」という「責任」を果たすことを第一に考えなければいけない。

次に「説明責任」として、商品・サービスを提供するなら正しい情報を説明する「責任」がある。この商品・サービスでは何が出来て、何が出来ないかを明確にすることだ。

最後に「賠償責任」とは、ミスやエラーが起きた時にどの様にしてにお客さんが受けた損失(※気持ちも含め)を埋めるのか?を考え、実際に起きた時に実行するのが「責任をとる」という事だ。

どうだろう?
もう一度考えてみてほしい。
「素人の作る…」っていう注意書きは何の「責任」を果たしているだろうか??

全力で作った作品なら「自信」をもって販売できるはずだ。
自分で「価値が低い」と思っているからそんな言葉を使って逃げ道を準備している。
情報の説明にもなっていない。その言葉は「モノが悪くても自己責任ね」と、相手に責任を押し付けているスタンスだからだ。
クレームが来たりとかトラブルの原因になる事を未然に防止する為に、この言葉を用いているなら、最初から「責任」をとる気がないという事だ。

まったく「責任」を果たしていない、と言っている意味が分かっただろうか?

「自信」を持って!

「負のフレーズ」を使ってお客さんのクレーム回避を図る方法は、自分の商品価値を下げる行為だ。

そんな注意書きのある商品にワクワクしない。
せっかく一生懸命に作った作品なのに、自分自身で魅力を半減させている。

お客さんは、ハンドメイド作品を求めて訪れるのだから、そもそもこんなフレーズは使う必要ない。ハンドメイドである事は十分承知した上で購入してくれる。

自分の作品にもっと「自信」を持つべきだ。
そりゃ、始めたばかりの作家とプロの作家では作品のクオリティも考え方も違う。そこを同じようにやる事なんて出来ないし、やる必要もない。

今、自分が持てる技術・知識を惜しみなく使って、「気持ち」を込めて作ればいい。
自分が稼ぐ事、自分を守る事を考えていては、絶対に良いモノは作れない。
お客さんの事をイメージして「どんな作品ならうれしいのだろう?」を考えて作るといい。

…いや、こんな事を言われなくても、その様に作っているのかもしれない。
だったら「素人の作る…」なんてフレーズは必要ない。

一生懸命に作ってるなら「価値」を生み出す「責任」をちゃんと果たしている。必ずあなたの作品を素敵だと思っている人がいる。
問題なのは、本当は「責任」をもって作家活動をしているのに、「商品説明」のやり方が分かっていないから「責任逃れ」になってしまっていることだ。

最後に「では、どうするのか?」

今回の話で、「素人の作る…」なんてフレーズは使ってはいけないという事が分かったと思う。

あなたが生み出した「価値ある作品」を必要としているお客さんに「気持ちよく提供」する事を考えよう。
逃げる事に労力を使うのではなく、向き合う為に労力を使えば必ず物事は良い方向へと働く。

大丈夫
厳しいことを言われているのに、最後までこの記事を読んでいる「あなた」にならできる!

長くなったので「では、どうすればいいのか?」という具体的な解決策は次回の記事で説明します。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

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