羊毛フェルト【にじたま屋】

羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店

「ハンドメイド=安物・粗悪品」は作家が築き上げた「イメージ」

羊毛フェルト【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。

このブログは、ハンドメイドや羊毛フェルトを「仕事」にしたいと本気で考えている人に向けて、実際に羊毛フェルト一本で生計を立てている僕の「生の情報」を発信しています。

こんにちは、【にじたま屋】きたがわです。

今回は「ハンドメイドのイメージと価値」について話します。
世間一般(特に日本)では「ハンドメイド作品」のイメージと言えば…

「素人の手作り」
「安い」
「粗悪品」

間違いなく、このイメージだ。
この意見に反論もあるだろうが、それはハンドメイド界隈にいるからだ。
ハンドメイドに特に興味のない多くの人のイメージは間違いなく、この様なイメージを持っている。
少なくとも、「ハンドメイド=価値が高い」とは思っていない。

では、なぜそう思われているのだろう??

「あんなに一生懸命に作っているのに!」
「なんでそんな風に思われなきゃいけないの!!」

…それは、僕も同じ気持ちだ。

でも、その「ハンドメイド作品=安物・粗悪品」という「イメージ」を築きあげたのは…実はハンドメイド作家なんだ…。

みんな一生懸命に頑張っているよ。
でも、多くのハンドメイド作家が、努力すべきポイント・方向を間違っている事に気が付いていない…。
全力で一生懸命に「努力の方向」を間違えていて、結果「ハンドメイドの価値」を著しく落としている。

では、何が間違っているのだろうか?

それは、ハンドメイド販売をビジネスと認識していない事だ。

だから「安売り」をしてしまう。

これは、ハンドメイドに限った事ではないが「安売り」は大きな間違いだ。

戦略的に狙って「安売り」しているなら別にいい。
でも、多くの人がやっているのは、売れないから価格を下げている。
「安くしないと売れない」と思っている。

ここが「ビジネスを理解していない人」が大きく間違っているポイントだ。
お客さんが何に対してお金を使うのか理解していない。

お客さんは「安い」から買うのではない。その商品・サービスに「価値」を感じるから買うんだ。
その「価値」に対して、お金を払っているんだ。

これを理解していないから「安くしないと売れない」と思い、価格競争に飲まれて疲弊してしまう。

労力に見合わない安価で販売しているから、「やってられない…」という思いを抱いて作品を作る。
そんな状態では「こんなもんでいいかな?」と、作品のクオリティも下がる。
そして、自信がない作品なので「素人の作るハンドメイドであることをご理解いただき…(※言葉を変えると、素人の手作りの粗悪品なので…という事を宣言している)」などと言う注意書きをして「安価」で販売する。
安価で買うお客さんは「安いから買った」のであって、作品に価値を感じていない。だから作品に愛着が湧かないので良い印象を待たない。

…その結果、「ハンドメイド=安物・粗悪品」というイメージが付く。

ハンドメイド作家が自ら、「作品の価値」「ハンドメイドのイメージ」を下げる行動をしているのだ。

多くの人が「努力の方向」を間違えている。
売れないから苦しいけど「価格を下げる」のは努力ではない。むしろ「怠慢」になってしまうんだ。
売れないなら「価格を下げる」のではなく「商品の価値」を上げる努力をしなければいけない。
やっている努力が真逆の方向なんだ…。

では、どうすればいいのか?

「考え方」を変えなければいけない。

「ハンドメイド作品を販売する」のは立派な「ビジネス」なんだ。
それなのに自覚がないから、みんな間違った方法でやっている。

ビジネスというのは、「お金儲け」ではない。
世の中の(誰かの)「不(不便、不満、不安)」を「解決」する事なんだ。
世の中(誰か)が必要としている「価値」を提供し、その対価としてお金を頂く。これが「ビジネス」なんだ。

まずは、この事を正しく理解しよう!

すると、お客さんは
「何を望んでいるのだろう?」
「何に困っているんだろう?」
「それはどの様にして解決できるだろう?」
「自分にできる事は何だろう?」
と考えられる様になる。

お客さんの事を中心に考えて、作品(商品やサービス)を準備しなければいけないし、スムーズに提供できる様に導線を引かなければいけない。
その様に考えて生み出し、準備した商品(作品)はセールスなんて必要ない。わざわざ売り込まなくても、買いに来てくれるんだ。

「ハンドメイドで食べていく」ならこの思考が必要だ。

最後に…

一人でも多くの作家が、ビジネスを理解し、この思考で活動するようになれば、ハンドメイドのイメージは「職人の作る一品物」として大きく価値を上げることが出来る。

せっかく身に付けた技術や知識
自分が好きで始めたハンドメイド
どうせやるなら「徹底的に誰かの役に立つ仕事」にしたい。

だから僕はこれからも「ハンドメイドの価値」を上げるために「役立つ仕事」をする。

何かを始めるのに「遅い」事なんてない。
知らなかったことは学べばいいし、間違いは正せばいい。

さあ!一緒に「ハンドメイドの価値」を上げていこう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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