羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。
この記事では「いつかハンドメイドで食べていきたい！」と考えている方に参考になる様に、実際に僕自身がやってきたハンドメイド（羊毛フェルト）で生計を立てる為に実践した「非常識な方法」を書いてみました。現在進行形でハンドメイドだけで生活している僕の生の情報ですので、ハンドメイド作家を目指す人の参考になると思います。
ハンドメイドを仕事にしている作家さんって、もともと趣味でやっていて長い事続けている人達ってイメージじゃありません？
「今から始めても、長くやってる上手い人達には敵わないから…」って半分諦めていませんか？
でもね、全くそんな事ありません！
僕はこの仕事「羊毛フェルトのオーダー作家」を始めて、４年目に入りました。
先日、記事の中でも触れていますが、僕は前職が自衛官
４５歳で退職して、仕事を辞めてから初めて羊毛フェルトを始めました。
もともとの趣味を今の仕事にした訳ではないんですね。
羊毛フェルトなんて全く知らなかったし…w
なんだったら、趣味はバイクだし…手芸なんて興味がある訳でもなく…
下積みゼロ！
でも、そんな僕でも２年目からは何とか生活できるくらいの収入を得れるようになって、４年後の今でも「ハンドメイド一本」羊毛フェルト作家として、妻（専業主婦）と猫３匹と一緒に安定した生計を立てています。
では、実際に僕が何をしてきてハンドメイド一本で生活出来る様になったかを説明していきます。
最短で売れて生活費を稼ぐまで実践した「非常識な方法！」
ちょっと簡単にこれまでの経緯と共に説明します。
・平成３０年８月、「あ～もう、やってらんねェ！」と４５歳の時に２６年勤務した自衛隊退職（公務員なので…変化を嫌う人達と頑張らない人達に…心底嫌気がさした）
・同年１０月、ほぼ無職、１１月～４月までのスキーイントラのバイトは内定していたので、何か他にも「副業」になりそうな事を模索して始めてみた内の一つが「羊毛フェルト」
👇これが５時間集中して、初めて作ってみた羊毛フェルト作品
お！こいつは意外といけるぞ！？
と、羊毛フェルトの本を買ってみてプロの作品を真似てみる。
👇左が本のプロ（佐藤法雪さんの作品）、右が僕の羊毛フェルト始めて３作品目！
これで「俺は天才だ～！」と勘違いする。
・同年１１月、スキーイントラのバイトのスタッフ自己紹介の時に「羊毛フェルトアーティストをやっています！」と大口を叩いてみる。
…ま、まさかの同僚のスタッフたちから「うちの子作って！」とお願いされ…無料で作製する事、５体
・平成３１年２月、スキーの個人レッスンのお客様に羊毛フェルトの話をしたところ…
「あたしも作って欲しいです！（※もちろん有料で！）」
おおっ！！はじめてのお客さんゲットだぜ！！
１体３万円でのご注文で…なんと４体もご注文を！！（５月に納品させて頂きました）
・同年（令和元年）５月、なんと無謀にも羊毛フェルトを始めて約６カ月で「開業届」を提出し、本格的に羊毛フェルト作家としてスタート！！
羊毛フェルトを始めてから約６カ月間で実践した事をまとめると…
①羊毛フェルトを始めてみた。
・とにかく、気になった事は「やってみる」行動する。
②「羊毛フェルトアーティストをやっています！」と大口を叩いてみた。
・後に引けない様に「人の前で宣言する」
③同僚のスタッフたちからお願いされ無料で作製
・最初のうちは「無料」で、話題作りや練習！
④スキーの個人レッスンのお客様がフェルトの初めてのお客様
・１円でもいいので、とにかく最初のキャッシュを作る為セールスしてみる！
⑤羊毛フェルトを始めて約６カ月で「開業届」を提出
・「失敗したらどうしよう…」なんて考えず「成功する為にどうするか？何をすべきか？」しか考えていない。事業資金なんてほぼ０なので失敗しても、また挑戦できる。
まずは最初の段階で、気が付けばここまでやっていました。
計画もなく仕事も辞めて「後がない」状態だったことがプラスに働いた非常識な行動
たぶん…普通だったら、色々とっていない行動です。
羊毛フェルトを始めて約半年くらいで最初のキャッシュを生むまでの流れ、「自分の商品を作る」「自分で話題性を作り集客をする」「自分の手で販売をする」という事をminneやCreemaなどのプラットフォームに頼ることなく、自力で出来た事はとても大きな経験です。
これ、本当に「あ、自分の作品はちゃんと売れるんだ！」という自信になりました。
「上手くいかなかったらどうしよう？」とか「やっぱり無理なんじゃないか？」とかは一切考えません。
「成功する為にどうするか？何をすべきか？」それしか頭にないので、自然と行動も伴っていたんだと思います。
もう一つ、今でも実践している「非常識な方法」
それは月に５体のオーダー作品を作るという事
自分で言うのも何ですが…驚異的な非常識な数字です、この数…
フェルト作家からも「え！？オーダー作品で毎月ですか！？」って驚かれます。
ただでさえ、チクチクと作品を作るのに時間がかかる羊毛フェルトなのに…更にオーダー作品となると、とにかく「似せて作る」という作業が大変
なので、オーダー作家さんの平均作製時間は「１～4カ月」くらいです。
まあ、フェルト作家は女性の方が圧倒的に多いし、ほとんどの人が他に仕事を持たれているか、主婦の方だったりするので子育てや家事の合間で製作されていると思うので時間がかかるという事もあると思いますが…。
僕の場合は、専業でやっているので可能なんですね。
家の事は妻が全部やってくれるので、本当に１００％に近い状態で仕事に向かう事が出来ています。
ただし！
それでも、流石にこの数を作製するには、１日の作業時間は…ほぼ毎日１０～１２時間！！
苦行に近いですがw
でも、これは「ハンドメイド（羊毛フェルト）で食べていく！」と決心した時に、「最短で売れて生活費を稼ぐ方法」として絶対的に必要な事だと考え、期間を決めて実践している事なんです。
絶対的に必要な事とは「商品価値」をあげる事
僕はビジネスの考え方はとても単純だと考えています。
「本当に良い商品は売れる」
ただ、これだけだと思います。（※もちろん売れる仕組みは作らないといけませんが…）
羊毛フェルトで言うなら誰が見ても「えっ！？凄い！！」って思われる様な作品が「価値のある商品」だと思っています。
だから、ハンドメイドで生計を立てる為には、そんな価値ある作品を作れば良いだけなんですよ。
でも、冒頭にも書きましたが、僕は羊毛フェルトを始めたのが４５歳の時です。
何の経験も技術もない状態ですから、当然「価値ある作品」なんて作れる訳がありません。
「無理だから、や～めた！」
そう思った時点で全て終わります。というか、それじゃスタートもしていない。
今出来ないなら、最短で出来るようになる方法を考えて実践すればいいだけ。
よりクオリティの高い作品を作れる様になる為には、絶対に知識と技術が必要！
特に技術を身につける為には「数を作るしかない！」
じゃあ最短で、誰が見ても「えっ！？凄い！！」って思われる様な「価値のある商品」が作れる様になる為には？他の作家より多くの注文を受ける事が出来る様になる為には？
当たり前の事をやっていたのでは、技術は絶対に追いつかないし追い越せない。
だから、普通では考えられない「月５体作製」という自分が出来る限界に近いところで勝負しようと決めた訳です。（※本当の限界は月７体、でも限界で仕事をすると雑になるので、自分が最高のパフォーマンスが出せる５体で勝負）
おかげでかなりの速度で技術が上がり続けていますよ。
👇これ２０２２年１月作品「アビシニアン」
もちろん、そんな無理は何年も続けることは出来ないので「３年」と決めていました。
それまでに、月２～３体の作製で済む様に商品価値（価格）を上げることを目標として、少し予定より早く移行できそうです。
まとめ
どんな事でも何かに挑戦しようと考えた時、多くの人が「失敗したら…」とか「～だから…」と、真っ先に出来ない理由と言い訳を探して、スタートラインにすら立つ事がない。これでは何も生まれないし何も変わらない。
そんな事を考える暇があるなら「どうすれば上手くいくのか？」「今、何が足りなくて、何が必要なのか？」、成功する為の方法を考えた方が良いに決まってる。考える事に価値がある。考えたうえで出来ない理由が明らかになったのなら、その時に別の方法を考えればよい。
あなたが「いつかハンドメイドで食べていく」事だけではなく、何かに挑戦しようと思ったのなら、少しくらい「非常識な方法」を選択してみるのも人生面白いかもしれない。
最後までご覧いただき、ありがとうございました！
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