羊毛フェルト【にじたま屋】

羊毛フェルト「うちの子」オーダー専門店

羊毛フェルト上達講座: 劇的に技術を上げる「5つの要素」その2- 基本を重視

羊毛フェルト【にじたま屋】作家のきたがわたけしです。

このブログは、ハンドメイドや羊毛フェルトを「仕事」にしたいと本気で考えている人に向けて、実際に羊毛フェルト一本で生計を立てている僕の「生の情報」を発信しています。

こんにちは、【にじたま屋】きたがわです。

さて、今回は【劇的に技術を上げる「5つの要素」】2つ目のテーマ「基本を重視する」について話します。
フェルト教室などに通ったり、オンライン講座を受けてみたけど、思う様に上達しないという人は必見!

技術を上げる5つの事
僕は技術を上げる為には5つの事が必要だと考えている。
①「目的(何のためにやるのか?)」を理解する事
②基本を重視する事
③型(形)を理解する事

④目的を知り数をこなす事

⑤記録に挑戦する事
これは羊毛フェルトに限らず、どんな事にも当てはまると思う。
僕自身、前職も含めて常にこの5つの事を念頭に仕事をして、満足のいく結果を得ることが出来ているのでシェアしようと思う。

では、羊毛フェルトで説明しよう!

②基本を重視する事

なんだよ、当たり前のことじゃん!って思うかもしれないけれど、やっぱりどんな事でも「基本」が大切だ。

僕たちはどうしても先に進みたくなり「応用」に切り替え、テクニックを磨き始めてしまう。
でも「基本」を疎かにした「応用」など通用しないので、結局「基本」に立ち返る時が来る。

僕が受ける質問で多いのが
「猫の顔はどうやったら上手く作れますか?」
「リアルな作品を作るにはどうしたらいいのですか?」
「速く作る技術を教えて欲しいです!」
こんな感じで「テクニック」を学ぼうとする。

これらは、基本を押さえれば全て出来る様になる。

では、リアル羊毛フェルトの「基本」とは何なのか?
僕は、以下の4つの基本技術を押さえる事で、今の作品を作れるようになった。
・固く作る
・小さく作る
・細く作る
・薄く作る

この4つが出来る様になると一気に作品のレベルが上がると思う。

固く作る
これはベースの話だ。
ベースが固くないと細かい部分を形成することが出来ない。
僕自身もそうだったが、最初に「フェルトキット」からスタートしたので、「ベース素材」がある事を知らなかった。

固めにくい「メリノウール」をチクチク何時間も刺していた。
上手く作れない人は、僕の様に「素材」を知らないか、あるいは素材を使っていても「固さ」が分からないから形を作れない。

まずは素材を知ろう!

素材は大きく3種類ある。
ウールロービング:これは長い繊維が一方向に並んだ形状の羊毛で、滑らかで均一な質感が特徴で、植毛などに使用している「メリノウール」「コリデールウール」などがこれにあたる。

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染色され色の種類も多く、毛並みが整えられているので植毛に適している。

ウールバッツ:これは短い繊維がランダムに配列された形状の羊毛で、ふわふわとした質感が特徴、市販品のハマナカの「ニードルわたわた」なんかがこれだ。

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簡単に固まりやすく、ベース素材として形を作るのに適している

ロウウール:羊から直接刈り取られ、まだ洗浄や梳毛(毛を一方向に整える処理)、紡績(糸にするための処理)などの工程を経ていない状態の原毛

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植毛の際、部分的に混ぜたりすることでリアルな表現が出来る。

上手に作品を作る為には「ベース」が命になる事を理解しておこう。

ベース素材(わたわた)を使用して固く作る練習をしてみよう。
どれくらいの硬さが適切かはニードルで刺していても凹まなくなるくらいの硬さだ。
刺し固めているとサクサクという音が、ザクザクという音に変化してくるのが分かるだろう。

小さく作る
次に「小さく作る」について。
リアルな作品を作る為には、小さく細かい部分をいかに再現できるかにかかっている。

ベースを固く作れるようになったら、小さなパーツを作る練習をすべきだ。
例えば「鼻」や「肉球」などから始めてみるのもいい。

例えば「猫の顔」なら(※犬も同じだけど)、「まぶた」や「目の周辺」の細かい凹凸を表現することで作品のレベルが格段に上がる。

小さく細かく作れるようになると、どんな箇所でも形にできる。
羊毛フェルトの場合、「大は小を兼ねない。小が大を兼ねる。」

細く作る
せっかく上手に顔を作れても、手足や尻尾が太すぎるとバランスが悪くなってしまう。

パーツによっては「強度」が必要になるので「針金」にわたわたを巻き付けて固めていく技術も必要になる。
このベースの時に、細く固く作れないと手足は太くなってしまう。

小さく作ることが出来れば、細く作る事も難しくはない。
練習として、針金に巻き付けた状態で、どれだけ細く作れるかに挑戦してみるといい。
最初のうちは針金にニードルを当て折ったりするので、注意してゆっくりと固めてみよう。
そのうち針金を避けて刺し固める方法が見つかるはずだ。

薄く作る
薄く作るパーツは主に「耳」になる。
耳の厚さは作品の印象を大きく変える。

いかに薄く見える様に作り、なおかつ強度を待たせるか?が重要になってくるのだが、まずは強度を度外視で薄く作る練習をすべきだ。

アイロンを使って薄くするのも一つの方法だ。

薄く作れるようになったら、次は強度も考えて作ってみよう。

最後に

練習方法として考えて欲しいことがある。
最初は「見本」を真似て、同じものを作る練習になると思う。
その際、作り方も模倣するのがいいだろう。

でも、いつまでもその「やり方」では上達しない。
なぜなら、そのやり方は「人のやり方」だからだ。

ある程度、真似して作れるようになったら、次は「自分の作りやすい方法」を探してみるといい。
作り方に基本はあってもルールなんてない。
自分の作品なんだから、自分の思うがままに表現方法を考えればよい。

ただし!
あくまでも「基本」を理解し、出来ていることが必要になる。
基本なくして応用なし。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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